安芸市草花ガイド
- 伊尾木洞をはじめ
- 安芸市の草花スポットなどを散策
南国ICから、太平洋を横目にちょっとしたドライブ気分を味わいながら進むこと約1時間。
安芸市は南に土佐湾、北は四国山地、市内を安芸川、伊尾木川が流れる自然豊かな場所にあります。
タイミングが合えば、太平洋と空を背景に走るごめん・なはり線の列車が見られることも!
三菱財閥の創業者である岩崎彌太郎の出身地や日本書道の名品を中心に展示する国内でも珍しい「安芸市立 書道美術館」など、歴史と文化に縁深い市として有名ですが、近年では伊尾木洞をはじめとする草花スポットを目当てに訪れる人が増えています。
岩崎彌太郎の生家&像も人気スポットです。
この「安芸市草花ガイド」では、安芸市の自然スポットなどを巡ります。
案内してくれるのは、地元で20年以上活動している「安芸市観光ボランティアガイドの会」のガイドさんです。
安芸市観光ボランティアガイドの会の会長、小松さん。
安芸市観光ボランティアガイドの制服は、やなせたかしさんデザインによるものです。
最初に訪れるのは、連続テレビ小説「らんまん」の第1話にも登場した伊尾木洞。国道から少し入った場所にありながらも、入口の雰囲気から別世界感を漂わせる洞窟は、大昔、この周辺が海だった頃に波の侵食でできた天然の海食洞で、自然が造り出した造形美に思わず息を呑みます。
自然に包まれた非日常的な空間、伊尾木洞。
洞を抜けると緑に包まれた渓谷が現れます。澄んだ冷たい空気も相まって、どこか神秘的な雰囲気を感じさせます。
「この地層には貝の化石も埋まっていて、ここが海底にあったということが分かるんです」とガイドさん。
また、「この地はキレイな水が流れ、自然に覆われて夏でも20 度前後の気温でシダが自生するのに最適な場所なんですね。ここのシダはレアな種類も含めて40種類以上あって、これだけの数がひとつの場所に群生するのはとても珍しく、シダの群落が国の天然記念物に指定されています」とも話してくれました。
幻想的な伊尾木洞奥の滝や入口の洞窟、道中の丸太橋など、普段では見られない風景を間近に感じられるということで人気があり、ガイド無しで訪れる人も多いそうですが、「ガイドさんに教えてもらって気づくところが多かった。見逃すことがなくてよかった」と話すお客さんが多いそうです。
ヘビなどが出ることがあるので、長袖・長ズボンの着用を。長靴の無料貸出もありますが、サイズ・数に限りがあるので滑りにくい靴または長靴で訪れることをおすすめします。ヘルメットの貸し出しもあります。
別世界のような伊尾木洞ではガイドさんの存在が心強いです。
伊尾木洞の後は、春先から初夏のツアーでは内原野公園に。市の花であるツツジ約1万5000本が咲き誇る他、梅や桜、藤やアヤメ、ショウブなどを見ることができます。「ここは江戸時代、山内家の家老で安芸を治めていた五藤氏が整備した場所で、公園内にある弁天池は新田開発の一環で作られた灌漑用の池なんですね」など、ガイドさんの安芸市の歴史を交えた解説と合わせて草花が見られます。
ツツジが美しい内原野公園。
昼食は廓中ふるさと館で「かき揚げちりめん丼」をいただきます。
安芸市の特産品しらす(イワシの稚魚)を湯揚げしたちりめんじゃこと、季節の野菜のかき揚げをご飯にドーンとのせた同館の人気メニューです。
ご飯を覆い隠すたっぷりのちりめんじゃことかき揚げにまずビックリ。ちりめんじゃこのふわふわ食感、サクサクで軽い口当たりのかき揚げと、それぞれの味わいに箸が進み、ボリュームがあるのに気づけば完食。途中でオリジナルのタレや柚子酢をかけて、味変を楽しむのもいいでしょう。
ツアーの疲れを吹き飛ばす、かき揚げちりめん丼。
食事を済ませ、一息ついた後は廓中ふるさと館周辺を散策。安芸市のシンボル的存在の野良時計を、地元の人たちが植えた季節の花々が彩ります。
春は菜の花、夏はヒマワリ、秋はコスモスなど、四季折々の花と野良時計のコラボレーションはぜひ写真に収めておきたいところ。
江戸時代に安芸を治めた五藤家の5代目・正範が整地し、家臣たちが暮らした土居廓中も風情があり、土用竹の生け垣や瓦と玉石を使った塀を見て、ガイドさんの話を聞きながら当時の暮らしに思いを馳せるのもここならではの楽しみ方です。
春は菜の花が野良時計の前に咲いていました。
その後、地元で半世紀近く続く、花木苗木の生産&直売を行う「メリーガーデン」で鉢植え体験を楽しんだり、ごめん・なはり線安芸駅に併設されている安芸ぢばさん市場でお土産などの買い物をしてツアーガイドは終了。
また同市は「鯉のぼり」や「雀の学校」、「春よ来い」で知られる作曲家・弘田龍太郎氏の出身地でもあり、弘田氏の業績を称えた曲碑が市内10ヶ所に建てられているので、パンフレットを見ながら探してみるのも楽しいでしょう。
土居公民館にある「叱られて」の曲碑。
安芸市の草花スポットを巡りつつ、地元グルメや歴史も楽しめる本ガイド、ぜひ参加してみてください。
■詳細はこちら
https://doppuri.kochi-tabi.jp/guide/guide_aki.html
2024年3月現在の情報です。
安芸市は南に土佐湾、北は四国山地、市内を安芸川、伊尾木川が流れる自然豊かな場所にあります。
タイミングが合えば、太平洋と空を背景に走るごめん・なはり線の列車が見られることも!
三菱財閥の創業者である岩崎彌太郎の出身地や日本書道の名品を中心に展示する国内でも珍しい「安芸市立 書道美術館」など、歴史と文化に縁深い市として有名ですが、近年では伊尾木洞をはじめとする草花スポットを目当てに訪れる人が増えています。
岩崎彌太郎の生家&像も人気スポットです。
この「安芸市草花ガイド」では、安芸市の自然スポットなどを巡ります。
案内してくれるのは、地元で20年以上活動している「安芸市観光ボランティアガイドの会」のガイドさんです。
安芸市観光ボランティアガイドの会の会長、小松さん。
安芸市観光ボランティアガイドの制服は、やなせたかしさんデザインによるものです。
最初に訪れるのは、連続テレビ小説「らんまん」の第1話にも登場した伊尾木洞。国道から少し入った場所にありながらも、入口の雰囲気から別世界感を漂わせる洞窟は、大昔、この周辺が海だった頃に波の侵食でできた天然の海食洞で、自然が造り出した造形美に思わず息を呑みます。
自然に包まれた非日常的な空間、伊尾木洞。
洞を抜けると緑に包まれた渓谷が現れます。澄んだ冷たい空気も相まって、どこか神秘的な雰囲気を感じさせます。
「この地層には貝の化石も埋まっていて、ここが海底にあったということが分かるんです」とガイドさん。
また、「この地はキレイな水が流れ、自然に覆われて夏でも20 度前後の気温でシダが自生するのに最適な場所なんですね。ここのシダはレアな種類も含めて40種類以上あって、これだけの数がひとつの場所に群生するのはとても珍しく、シダの群落が国の天然記念物に指定されています」とも話してくれました。
幻想的な伊尾木洞奥の滝や入口の洞窟、道中の丸太橋など、普段では見られない風景を間近に感じられるということで人気があり、ガイド無しで訪れる人も多いそうですが、「ガイドさんに教えてもらって気づくところが多かった。見逃すことがなくてよかった」と話すお客さんが多いそうです。
ヘビなどが出ることがあるので、長袖・長ズボンの着用を。長靴の無料貸出もありますが、サイズ・数に限りがあるので滑りにくい靴または長靴で訪れることをおすすめします。ヘルメットの貸し出しもあります。
別世界のような伊尾木洞ではガイドさんの存在が心強いです。
伊尾木洞の後は、春先から初夏のツアーでは内原野公園に。市の花であるツツジ約1万5000本が咲き誇る他、梅や桜、藤やアヤメ、ショウブなどを見ることができます。「ここは江戸時代、山内家の家老で安芸を治めていた五藤氏が整備した場所で、公園内にある弁天池は新田開発の一環で作られた灌漑用の池なんですね」など、ガイドさんの安芸市の歴史を交えた解説と合わせて草花が見られます。
ツツジが美しい内原野公園。
昼食は廓中ふるさと館で「かき揚げちりめん丼」をいただきます。
安芸市の特産品しらす(イワシの稚魚)を湯揚げしたちりめんじゃこと、季節の野菜のかき揚げをご飯にドーンとのせた同館の人気メニューです。
ご飯を覆い隠すたっぷりのちりめんじゃことかき揚げにまずビックリ。ちりめんじゃこのふわふわ食感、サクサクで軽い口当たりのかき揚げと、それぞれの味わいに箸が進み、ボリュームがあるのに気づけば完食。途中でオリジナルのタレや柚子酢をかけて、味変を楽しむのもいいでしょう。
ツアーの疲れを吹き飛ばす、かき揚げちりめん丼。
食事を済ませ、一息ついた後は廓中ふるさと館周辺を散策。安芸市のシンボル的存在の野良時計を、地元の人たちが植えた季節の花々が彩ります。
春は菜の花、夏はヒマワリ、秋はコスモスなど、四季折々の花と野良時計のコラボレーションはぜひ写真に収めておきたいところ。
江戸時代に安芸を治めた五藤家の5代目・正範が整地し、家臣たちが暮らした土居廓中も風情があり、土用竹の生け垣や瓦と玉石を使った塀を見て、ガイドさんの話を聞きながら当時の暮らしに思いを馳せるのもここならではの楽しみ方です。
春は菜の花が野良時計の前に咲いていました。
その後、地元で半世紀近く続く、花木苗木の生産&直売を行う「メリーガーデン」で鉢植え体験を楽しんだり、ごめん・なはり線安芸駅に併設されている安芸ぢばさん市場でお土産などの買い物をしてツアーガイドは終了。
また同市は「鯉のぼり」や「雀の学校」、「春よ来い」で知られる作曲家・弘田龍太郎氏の出身地でもあり、弘田氏の業績を称えた曲碑が市内10ヶ所に建てられているので、パンフレットを見ながら探してみるのも楽しいでしょう。
土居公民館にある「叱られて」の曲碑。
安芸市の草花スポットを巡りつつ、地元グルメや歴史も楽しめる本ガイド、ぜひ参加してみてください。
■詳細はこちら
https://doppuri.kochi-tabi.jp/guide/guide_aki.html
2024年3月現在の情報です。