バスと列車だけで日本で2番目に人口が少ない村に行ってみた!

  • 車の免許はないけれど
  • どうしても大川村に行きたい
  • そう、幻のお肉のために。
車の免許はないけれど、どうしても大川村に行ってみたい。目的は、滅多に市場に出回ることのない「幻の大川黒牛」。
列車とバスを乗り継いで、大自然の車窓を愛でながらたどり着いたのは、高知県嶺北(れいほく)地域。愛媛県との県境にある山とダム湖に囲まれた小さな村に、どっぷり時間をかけて向かいます。
  • 公共交通機関だけを使って、大川村へ行くことは可能?

高知県の最北部、さめうらダムの上流に位置する大川村。住民の人口は約300人ほど。離島を除いて「日本で2番目に人口が少ない村」です。
ダム湖と四国山地の険しい山々に囲まれたこの秘境は、公共交通機関で訪れるには一筋縄ではいかない「日本屈指のアクセス難所」。
車の免許はないけれど、あの幻のお肉を食べてみたい!
そう思い立ったとき、最初に立ちはだかるのがアクセスという名の大きな壁。調べてみると、基本的には「移動手段は車一択」と書かれていることがほとんど。
村内を常時巡回しているような一般的な路線バスやタクシーは無し。高知駅からの直行便などもってのほか。最寄り駅であるJR土讃線の大杉駅から、さらに地元のローカルバスを複数乗り継いでいかなければ、村の入り口にも辿り着けません。
さらに、山あいを走るバスの運行本数は1日にわずか数本。1本でも乗り遅れれば、その日のうちに目的地へ辿り着くことは難しくなります。
列車やローカルバスの時刻表とにらめっこしながら綿密にスケジュールを立てる必要がありましたが、公共交通機関だけを使って大川村を目指すことは可能と判明!
高知市中心部から大川村へ向かうルートと、公共交通機関での移動ならではのおすすめ情報をご紹介します!
  • 高知駅を出発!

今回の旅のはじまりは高知駅。岡山行きの特急列車「南風」に乗り込みます。
  • 大杉駅に到着!

嶺北エリア「大豊町」の大杉駅で下車。駅のホームに降りると、高知駅の喧騒が嘘のような静けさ。
 
駅から出てすぐの眺め。透き通った川と溢れる緑が眩しい・・・!
  •  

大杉駅の駅舎内は、木の温もりに溢れた懐かしい雰囲気。
手書きの伝言板や、読書スペース、パンフレットコーナーなどがありました。
帰路も大杉駅に立ち寄るので、文庫本を1冊、今日1日お借りすることに。
  • バスで土佐町を目指す!

大杉駅で待つこと20分。土佐町・田井(たい)に向かうバスに乗り、30分ほどかけて終点の田井へと向かいます。
ここから大川村へ向かうバスに乗り換えます。乗り継ぎの時間は1時間ほど。近くにコンビニやスーパー、ドラッグストアがあるので、飲み物など必要な買い物を済ませて、バスを待ちます。
大杉駅で借りた文庫本が早速役に立ちました!
  • いよいよ大川村へ!

田井から大川村に向かうバスに乗り込み、くねくねとした山道を30分ほど進みます。
ここまでの各駅〜各停留所間の移動時間は大体どれも約30分。
移動自体は合わせても90分ほどですが、乗り継ぎの時間を含めると高知駅を出発して3時間近くが経過しています。
公共交通機関ならではの時間の流れが、非日常感をさらに高めてくれます・・・!
車窓からダム湖を眺めながら、バスの標高がどんどん高くなっていくにつれて、秘境にやってきた実感が湧いてきました。

今回は大川村の比較的入り口に位置する、「大川橋」という停留所で下車。
ここから歩いて、大川黒牛が食べられるという村のえき「結いの里」に向かいます!
バス停から5分ほど歩くと、村のえき「結いの里」が見えてきました。
週末限定のランチ営業、村の特産品を使ったお土産の販売、さらに地元住民の方々の交流の場としての役割も担っている、地域コミュニティの拠点となる場所です。
今回、どうしても食べたかった「大川黒牛おろしポン酢定食」。
大川黒牛の年間出荷頭数はわずか50頭ほど。高知県内でも滅多にお目にかかれない幻の黒毛和牛です。
この幻のお肉の存在を知って数年・・・!やっと念願叶う瞬間がやってきました!

一口食べて驚いたのが、きめ細やかな肉質、そして脂の旨味と甘さ。牛肉ならではのしっかりとした味わいがありつつ、くどさや重たさは無し。たっぷりの大根おろしと特製ポン酢で、お肉のおいしさをダイレクトに味わいつつ、最後まで肉の旨みの余韻が口の中に残ります。

定食の日は、村の女性たちが中心となって一つ一つ丁寧に作っているそう。定食を彩る小鉢も、どれも優しくてほっとする味わいでした。
ボリュームはしっかりありますが、最後まで美味しく味わいながら食べられる、「ぼっちり」な定食でした。

「結いの里」のランチ営業は、土日祝日の11:00〜14:00
食堂は週によってメニューが入れ替わるシステムになっており、大川黒牛やはちきん地鶏を楽しめる「結いの里食堂」の日と、地元食材を使った「大川ラーメン」が主役になる「ラーメン食堂」の日があります。
このラーメンは、特産のはちきん地鶏をベースに、大川村の味噌や野菜を使って手間暇かけて作られるそう。この一杯のためにわざわざ訪れる人もいるのだとか。
お目当てのメニューに出会えるかどうかは、まさに一期一会。
訪れる前には、事前にインスタグラムで今週末のメニューを必ずチェックしておくのがおすすめです。
Instagram:https://www.instagram.com/yuinosato_ookawa/
このはちきん地鶏のつみれが入ったスープ、あまりの出汁の旨みにひっくり返りそうになりました!脇役だと思って完全にナメていた・・・。次回ははちきん地鶏のメニューも絶対に食べたい!
暑かったこの日。大川村特産の冷たい「玉緑茶」は、汗をかいた体にスッと染み渡り、お茶の香りが後を引きます。このお茶を使ったデザートも甘さ控えめあっさりとした味わいで、最後までおいしくいただけました。
  • 早明浦ダムには龍が住んでいる!?

ランチを堪能した後は、ダム湖へ。早明浦ダムは「四国の水がめ」とも言われるほどの貯水量を誇る四国最大級のダムです。
大川村では、ダム湖を巡る遊覧船が楽しめるとのことで予約をしていたのですが・・・
なんとここ最近の雨不足で水位が下がり、遊覧船の運行が中止に。
ダム湖には旧大川村役場が沈んでおり、水位が下がると建物が顔を出すこともあるそう。
入り組んだ山々を縫うようにダム湖が広がっていて、これを船の上から眺められたらどんなふうに見えたんだろう・・・!
秋は紅葉も楽しめるそうなので、ぜひリベンジしたいと思います!
大川村さめうら遊覧船 https://doppuri.kochi-tabi.jp/selection.html?id=62&sType=trip
結いの里のスタッフの方に教えていただいたのですが、早明浦ダムには龍が住んでいるそう。
差し出されたダムカードを見て、なるほど!上空から見たダム湖が龍に見えるんですね。
  • バスの時間までお土産を選ぶ!

結いの里に戻り、ゆっくりとお土産を選ぶことに。
はちきん地鶏の出汁を使ったポン酢に、定番の焼肉のたれ「謝肉祭」。この辺りは高知市内のお土産屋さんでも見たことのある定番品ですが・・・。
 
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ランチの時にいただいた「玉緑茶」や、お茶のパウダーを使ったクッキー、特産のはちきん地鶏の冷凍ハンバーグや燻製、そして村で作られた味噌に梅干し、三代にわたって作り継がれてきたかりんとうなど・・・
村の営みの中で生まれたものをおすそわけしてもらっているようなお土産は、どれもここでしか出会えない一品です。
お土産で買って帰ったはちきん地鶏の燻製は、皮をパリッと炙って生野菜と共にポン酢で。これ、最高のおつまみになりました。
たくさん買って帰ればよかった!と後悔したのがはちきん地鶏の肉味噌。
スタッフの方に教えてもらった通り、豆乳に溶かして担々麺風にするレシピが美味しすぎて、瞬殺で瓶が空っぽに。
これも結いの里以外ではなかなかお目にかかれない一品です。
  • 結いの里は家族づれにもおすすめ!

結局バスの時間までゆっくり滞在させていただいた「結いの里」。元々保育園だった建物をそのまま使っているせいか、なんだか親しみやすい空間で、お土産を選んだ後はのんびり読書を楽しみました。
ここにある家具は、「木星館」という大川村内にあるオーダーメイド家具工房で作られたもの。
温もりのある、誰もが使いやすい家具が並んでいました。
館内にはキッズコーナーもあり、週末になると地元の方が家族連れで集まります。
夏にはビアガーデンを開催したりと、イベント会場としても使われるそう。
観光客だけでなく、地元住民からも愛される、集いの空間でした♪
  • 大川村をさらに楽しむなら、車×宿泊がマスト!

今回の旅では、高知市中心部から大川村に公共交通機関だけを使って行けることがわかりました。
文庫本を片手に、移動時間すらも楽しむゆったりとした非日常旅を体験できました。

しかし!!!!!

実際に大川村を訪れてみると、さらに面白そうなスポットや、まだ見ぬ秘境に出くわしそうな予感。
これはぜひ大川村に宿泊して、車を使って大川村を巡り、もっとディープな秘境旅を楽しみたい・・・!
というわけで、次回泊まってみたい宿&訪れてみたい観光施設をリストアップしました。
これから大川村に訪れる際はぜひ参考にしてみてください!
 
  • 【訪れてみたい大川村スポット①】のんびり泊まりがけで過ごしたい!「筒井旅館」

大川村役場のすぐ隣に佇む「筒井旅館」は、創業45年を超える村で唯一の旅館・食事処。
客室の窓からは早明浦ダムの美しい景色を一望でき、日常から離れて、旅の疲れをゆっくりと癒やすことができそう。
併設された食堂では、村外へ滅多に出回らない幻の「大川黒牛」や「土佐はちきん地鶏」を味わえます。特に、大川黒牛の牛すじ丼は絶対に食べてみたい・・・!
バスの本数が限られている大川村の旅では、日帰りだと滞在時間が短くなりがち。ここに宿をとれば時間を忘れて秘境の夜を満喫できそうです!
  • 【訪れたい大川村スポット②】大人数で遊びに行きたい!自然王国「白滝の里」

大人数で車で遊びに行ってみたいのは、自然王国「白滝の里」。
標高約750メートルにある観光・宿泊施設です。
土佐藩の時代から銅の産出で栄え、1972年に閉山した「白滝鉱山」の跡地にあり、旧小中学校の校舎をリノベーションしたユニークな宿泊施設を中心に、広々としたキャンプ場や体育館、名物のローラースライダーなどが完備されています。
併設された「里の茶屋」では、大川黒牛やはちきん地鶏のバーベキューを雄大な絶景とともに堪能できるほか、こんにゃくや豆腐の手作り体験も人気です。澄んだ空気と満天の星空に包まれる、村を代表するアウトドアの拠点です。