清水のサバはなぜ美味い?ガイドさんと巡る漁師町食べ歩き

  • どこか懐かしい漁師町。
  • ローカルフードと人の温もりに
  • 心も胃袋も満たされる。
「清水のサバはなぜ美味い?」
その答えを紐解きながら土佐清水の町を歩く、どっぷり体験プログラム「土佐清水でサバツアーと漁師町のソウルフード食べ歩き」。
ガイドさんの案内で漁師町を歩けば、ジオパークの大自然と共に生きる人々の暮らしの知恵や、そこから生まれた唯一無二のローカルフードが見えてきます。
ただ食べるだけでは分からない。ただ歩くだけでは見えてこない。
ガイドさんと歩くからこそ出会えた、新しい味わいと発見を「どっぷり」レポート!
  • まずは市場に集合!

今回参加したどっぷり体験プログラム「土佐清水でサバツアーと漁師町のソウルフード食べ歩き」。
四国最南端 土佐清水でサバツアーと漁師町のソウルフード食べ歩き
ツアーのスタート地点は、高知県漁協清水統括支所。
市場では忙しそうに働く漁師さんたちの姿が。
ちなみに市場内は一般の立ち入り区画に制限があるため、ご注意を。
  • 【スライド2枚目閲覧注意】ツアースタート!の前に・・・【貝と目が合います】

漁協近くの駐車場に車を停め、歩いて集合場所に向かっていると、
「ちょっとちょっと〜!これ見てみてください!」との声が。
近づいてみると、目に入ったのはビニール袋にパンパンに詰まった貝!貝!貝!
チャンバラ貝として親しまれている、美味しい貝です。
「今晩ゆがくけん、砂を吐かせよったがよ〜」と漁師さん。
ということはもしや、このチャンバラ貝たち、まだ生きている・・・!?

・・・生きていました。スライドの2枚目は閲覧注意です。
貝殻から覗くのはチャンバラ貝の「目」。これが見られるのは生きた状態だからこそ。
「大量の生きたチャンバラ貝と目が合う」という貴重な体験ができました。
「これが晩酌のアテやね〜」と、ご機嫌で去っていく漁師さん。羨ましい!
  • ガイドツアースタート!

今回ガイドをしてくださるのは、ジオガイドの「チコちゃん」。
先ほどの大量の生きたチャンバラ貝を見せてくれた漁師さんも、チコちゃんが出会わせてくれました。
あらためてご挨拶をして、早速ガイドツアースタート!
・「土佐清水」の地名の由来
・土佐清水の海はなぜ豊かなのか?
・漁師町として発展した歴史
などなど、清水の海を眺めながら、わかりやすく解説してくださいます。

■チコちゃんが行う「土佐清水ジオガイド」とは・・・?
四国最南端の貴重な自然遺産である土佐清水ジオパーク。普通に歩くだけでは見過ごしてしまうような風景に隠された、地球の歴史や人々の暮らしに触れ、旅の解像度を一気に上げてくれるガイド。
認定を受けた地元のスペシャリストたちが、土佐清水ジオガイド(土佐清水ジオの会)として活動しています!

生まれも育ちも土佐清水というチコちゃん。
ただ単に歴史や文化をガイドするのではなく、土佐清水で暮らしているからこそわかる「あるある」やローカル目線の解説が面白い!
ガイドの冒頭から、土佐清水がグッと身近になった気がしました。
チコちゃん、おそるべし・・・!

 
  • 土佐の清水さばの美味しさの秘密に迫る

次にやってきのは、漁協内にある大きな水槽が並ぶエリア。
中を覗き込んでみると、いました!大きな土佐の清水さば。

■土佐の清水さばとは・・・
黒潮清水漁港に水揚げされた「瀬付き(回遊しない)のゴマサバ」のこと。
潮の流れが非常に速く、餌が豊富な絶好の漁場で育つため、身が引き締まりまるまると太っています。
高知県の伝統的な「立縄(たてなわ)漁法」で一尾ずつ丁寧に一本釣りされ、網を使わないため魚体に傷がつかないそう。
さらに、人間の体温による身の傷みを防ぐため、釣った後も一切手を触れず、厳格な鮮度管理体制のもとで扱われたものだけが認定されています。
自然が生み出した豊かな漁場、漁師の職人技、徹底した鮮度管理。
それこそが、痛みやすいサバの常識を覆し、臭みのないぷりぷりとした極上の食感を生み出しているのです。
サバは鮮度が命!土佐清水名物・サバダッシュをチコちゃんが実演してくれました。
水揚げされたばかりの生きた清水サバをタモ網に入れたまま大急ぎ水槽まで全速力で走って運ぶ姿を見ることができます。
ほんの数秒の差にも気を抜かない。
清水さばの鮮度と美味しさにかける人々の情熱が伝わります!
「立縄(たてなわ)漁法」に使われる漁船も見ることができました!
漁法の解説もわかりやすい・・・!
清水さばの美味しさの秘密を紐解いていると、土佐清水市内の飲食店の方が、偶然サバを買いに市場にやってきました!
目の前で水槽から取り出されたサバは、その場で神経締めにされ、飲食店に。
この日水槽に入っていたのは、朝どれのもの。
さっきまで海で泳いでいたサバをとびきり新鮮な状態で食べられるのは、土佐清水ならでは!
  • 海から里へ!土佐清水の魅力をさらに深掘り

チコちゃん曰く、土佐清水の魅力は海だけにあらず!
何万年もかけてできた土佐清水の地形や温暖な風土、そして美しい水は、作物を育てるのに適しているそう。
漁協のすぐ近くにある「てっぱんたなべ」さんで、土佐清水名物の「いももち」をいただきました。

軽く焼かれたいももちは、こんがりと香ばしく、噛めば噛むほどお芋の甘みが広がる優しい味わい。
土佐清水産の芋と米を使い、手間ひまかけて作られています。
昔は各家庭で作られていましたが、今はかなり担い手の数も減ってしまったそう。
もっと食べたい・・・!と思いつつ、この後待っているのは漁師町でのローカルフード食べ歩き。
ぐっとがまんしたのでした。
 
  •  

次の目的地まで、チコちゃんのトークを楽しみながら土佐清水の街並みを歩きます。
この道中に聞けた地元ならではの「ここだけの話」がとっても面白かったので、ぜひガイドツアーに参加して教えてもらってください!
 
  • 土佐清水のローカルフードといえばこれ!

次にやってきたのは、「元祖ぺら焼きの店 にしむら」。
1953年創業、土佐清水の人々に愛されてきたローカルの味を、3代にわたって受け継いできました。
店内中央にある年季の入った大きな鉄板は、創業当時からのもの。よく見ると中央が凹んでいました!
数え切れないほどのペラ焼きを焼いてきた歴史を感じます。
ガイドのチコちゃんも、おやつを買いににしむらに行っていたそう。
学生の頃こんなお店があったら、毎日部活終わりに絶対寄っていただろうなあ・・・。

■ぺら焼きとは・・・?
鉄板にクレープのように“ぺらぺら”に薄く伸ばされた生地。鰹節粉や青海苔、たっぷりのネギ、そして最大の特徴である「刻んだじゃこ天(魚のすり身天ぷら)」をトッピング。最後に卵を回しかけ、ぎゅぎゅっと鉄板に押し付けて折りたたんだら、自分でソースを塗っていただきます。
ソースは辛口・甘口がありますが、辛口ソースは胡椒が効いてスパイシー。
おやつにも、お酒のおつまみにも最高の一品です。
次回は生ビールと一緒にいただくことを、ここに誓わせていただきます!
 
にしむらが唯一無二なのは、炭火を使って焼き上げること。
特別に鉄板の裏側を見せてもらいました。
この絶妙な火加減こそが、ここでしか味わえない「元祖」の味を生み出しています。
  • 食べ歩きはまだまだ続く!

次にやってきたのは「宮地鮮魚店」。到着すると、揚げたての天ぷらがずらり。
今回のツアーでは、好きな天ぷらを1つ選んで食べることができます。

・・・選べません。
どれもあまりにも美味しそうだったので、個人的に全種類購入。

いももち、ぺら焼き、そして天ぷら。
土佐清水のローカルの味を堪能しましたが、まだまだ食べます!
 
お店の人と話していると、あとからかき揚げも揚がったので追加で購入しました。
旅先で食べるご飯、無限に食べられるのなんでだろう・・・。
 
  • ガイドツアーの最後にお魚ランチ!

今回のガイドツアーでは、ツアー終了後に土佐清水の鮮魚を使ったランチをオプションで予約することができます。
ということで、商店街にある「りきゅう家」さんへ。実はここ、先ほど天ぷらを頂いた「宮地鮮魚店」さんが営む居酒屋。
魚屋さんの確かな目利きで厳選された定食をランチでいただけます。
今回、土佐の清水さばはこんがり焼き上げられた焼きさばで。取材で訪れた初夏は、脂が乗っていないということでしたが、それでもこのジューシーさ。肉厚な身を噛み締めると、ご飯がもりもり進みます!お刺身は今が旬の金目鯛を焼き切りで。贅沢すぎる・・・。
そして定食についてきた魚のあらでとったお味噌汁が、「ザ・漁師町の味」で絶品でした!

(一社)土佐清水ジオパーク推進協議会提供

旬の時期には、とれたての土佐の清水さばをお刺身でいただくこともできるそう!
これはリベンジせねば・・・!
ランチでお腹いっぱいになった後、チコちゃんに「午後はこちらにぜひ!」と紹介されたおすすめのスポットに行ってみました。

それが、「ジョン万次郎資料館」。
江戸時代末期にここ土佐清水で生まれたジョン万次郎。2028年の大河ドラマ放送が決定し、あらためて注目が集まっています。
ジョン万次郎の波乱万丈な生涯が、ジオラマや最新のデジタル映像、実物大の再現展示などを通して、五感で体感できるミュージアムです。
捕鯨船を再現したフォトブースもありました。
子どもから大人まで楽しめそう!
船乗りの技術、ロープを結ぶ体験コーナー。
簡単そうに見えて、意外と苦戦!
  • 1日のしめくくりは、美しすぎるビーチで。

市場見学・町歩き・ローカルフード食べ歩き・お魚ランチにジョン万資料館・・・と、朝から大充実の時間を過ごしましたが、最後は土佐清水の大自然に癒されに。
大岐の浜は、1.6kmにわたって真っ白な砂浜が続く絶景ビーチ。サーフィンスポットとしても知られています。
ビーチを歩きながら、盛りだくさんの1日を振り返り、ゆったりとした時間を過ごしました♪
  • まだまだ魅力が隠れていそうな土佐清水

大充実な時間を過ごせた今回の土佐清水旅。
1日を終える頃には、今度土佐清水を訪れたら「あれを食べたい!」「あそこに行ってみたい!」と、早くも次の旅の計画が頭の中に思い浮かんできました。
今回ご紹介したガイドツアーは、初めて土佐清水を訪れる方にも心からおすすめしたい鉄板のコース。
四国のはしっこだからこそ出会える、ここでしか味わえない感動と温かい出会い。ツアーが終わる頃には、「また絶対に土佐清水に行きたい!」と思えるはず♪
魅力あふれる土佐清水市へ、ぜひ足を運んでみてください!