大人も子ども!ゆるりと巡る佐川の休日

  • 大人も子どもも
  • 雨の日も晴れの日も
  • 文教の町・佐川さんぽ
日常の喧騒を離れて、感性を満たす旅へ。植物学者・牧野富太郎博士を育んだ歴史と文教の町・佐川町。
佐川の町に佇む新しい図書館「さくと」は、ふわりと広がる木の香りと自然光に包まれて、お子様連れでものびのびと過ごせる空間。建築美と読書に浸り、心豊かな時間を過ごしたあとは、酒蔵の道に建つ江戸時代の町家を改装した「キリン館」へ。カフェとアート、お買い物を楽しみながら、歴史が紡ぐひとときを堪能し、とっておきのお土産を選ぶことができます。一度訪れたら、きっと大切な誰かにおすすめしたくなる。建築美にどっぷり出会う、佐川町の穴場スポットをご紹介します。
  • 文教の町・佐川町

高知県の中西部に位置する佐川町(さかわちょう)は、世界的な植物学者・牧野富太郎博士の生誕地として知られる歴史と文教の町です。
高知市から車で約40分、JR高知駅から佐川駅までは特急で約25分(普通列車で約1時間)と好アクセスなのが嬉しいポイント。
駅からすぐの、藩政時代から続く白壁の酒蔵や日本家屋が並ぶ「酒蔵の道」は、のんびり町歩きを楽しむのにぴったり。
また、徒歩圏内に牧野富太郎ゆかりの地もぎゅっと集まっているので、あわせて訪れてみるのもおすすめです。
牧野富太郎ゆかりの地特集はこちらをチェック→佐川町で博士ゆかりの地を訪ねる旅
  • 木のぬくもりと光に触れる図書館「さくと」へ

  • 詳細情報
2024年12月に開館した「佐川町立図書館さくと」。西佐川駅から10分ほど歩くと、佐川の美しい山並みに呼応する大らかな屋根が特徴的な建物が見えてきました。
歴史ある周囲の景観に優しく溶けこむような外観。読書だけでなく、大人も子どもも集える温もりと建築美に満ちた空間です。
最寄駅は西佐川駅ですが、特急列車が止まる佐川駅から伝統的な街並みを楽しみながら20分ほどかけて歩いてみるのもおすすめ。

メインフロアに一歩足を踏み入れると、中央にそびえたつ9mもの大黒柱。外観からは想像がつかない、たっぷりとした空間が広がります。

 木の心地よい香りと柔らかな自然光に満ちた館内は、本棚の高さが低く抑えられており、どこにいても見通しが良いのが特徴。

中庭には、牧野富太郎博士ゆかりの植物が。四季折々、様々な表情を楽しむことができます。


落ち着いた照明の中で、しっかりと読書に没入できます。
エントランスにあった館内図。よく見ると牧野富太郎博士が隠れています。
エントランスで購入できるコーヒー。蓋がついている飲み物は、館内に持ち込みができるそう。
  • 「さくと」は子どもにも大人にも、嬉しくて優しい。

靴を脱いで裸足でリラックスできる「こどもスタジオ」は、子どもたちが安心して過ごせるスペース。すぐ手が届く場所にたくさんの絵本や児童書が並んでいます。
授乳室や子ども用トイレといった充実のサポート設備も完備されており、長旅の途中でも安心して立ち寄ることができます。
雨の日のお出かけや、ドライブの休憩スポットとしてもおすすめ。

館内は見通しが良いオープンな設計で、子どもたちの様子を見守りながら本を選べるのが嬉しいポイント。
本棚をよく見てみると、大人の目線に合わせた本棚の上の方には大人用の蔵書が、子ども目線の下の方には子ども用の蔵書が分類されていました。

生活、科学、歴史、社会・・・。
ひとつのテーマを、子どもと大人が同じ棚で探すことができる仕組みです。
授乳室には調乳機も備えられています。
本棚のいろんな場所にひっそりと置かれたオブジェたち。ぜひ探してみてくださいね♪
  • 文教の町の郷土に触れる

館内を奥に進むと現れるのが、郷土史料と蔵書を集めた「さかわスタジオ」。町の歴史や文化、古地図や古写真といった郷土の歩みを伝える資料など、文教の町・佐川ならではの知的な資源が並びます。スタッフの方によって定期的に展示替えも行われているので、訪れるたびに佐川の魅力に出会うことができます。
町内の観光スポットを回った後は、ここで土地の深い歴史や文化の魅力にさらにどっぷりと浸ってみるのはいかがでしょう。
この棚は全て牧野富太郎博士に関連する蔵書。こんなにたくさんの資料に一堂に触れられるのは、「さくと」ならでは。
さくとの「学び合いスタジオ」というエリアでは、図書館で得た知識をシェア・ディスカッションができます。一人で、みんなで、色んな楽しみ方がありそうです。
  • 町の図書館ならではのイベントが目白押し

コンセプトである「学び合いの広場」を体現するように、館内では多彩な催しが定期開催されています。夜の館内で静かに本と向き合う「もくもく読書会」、町の歴史や偉人を深掘りする「ふるさと探究講座」、高校生による絵本の読み聞かせ会や子ども映画会など、全世代が楽しめる企画が満載。
さらに季節のワークショップや展示も盛んで、訪れるたびに新しい発見や地域との温かな繋がりに出会えます。
イベント情報などは、インスタグラムでも発信されているので、訪れる際はチェックしてみてくださいね!
佐川町立図書館さくと インスタグラム

訪れるすべての人にとって、やさしくて学びがある場所。
こんな素敵な図書館が自分の町にもあったらなあ・・・そんな気持ちで、図書館を後にしました。
さくとのマークをモチーフにしたグッズも制作されているそう。こちらはイベントの時などに販売されることもあるそうです。
  • 伝統の酒蔵と牧野博士の面影を巡る

図書館を出て、次の目的地「キリン館」へ。道中にも、見どころスポットがたくさん。
白壁の土蔵が東西に続く風情豊かな「酒蔵の道」を歩けば、老舗「司牡丹酒造」の長大な酒蔵が醸し出す歴史の情緒にどっぷり浸れます。
酒蔵の佇まいがすごくかっこよくて、20分の道のりもあっという間。


さらに、牧野富太郎博士ゆかりのスポットも多く、博士が愛した豊かな自然と伝統が溶け合う街並みを楽しめます。
牧野博士ゆかりのスポットは、帽子のマークの案内板が目印。


道中、地元のスーパーに寄り道。佐川のご当地アイス「ブラボーアイス」を購入。あっさりしたミルク味に、たっぷりとかかったチョコのコーティングが、ブラボー!

 
さくとから上街地区へと向かう道。春はきっと桜が綺麗なんだろうなあ。
余談ですが、散歩していたらかに・いがぐり・蜂の巣が落ちていました。昔話の「さるかに合戦」みたい!
佐川の街並みを楽しみながら、20分ほどで「キリン館」に到着!ちなみに、JR佐川駅からは徒歩5分ほどの位置にあります。
江戸時代から続く「竹村呉服店」の伝統的な町屋造りを活用した建物は、国の登録有形文化財に指定されており、まるでタイムスリップしたかのよう。

店内に足を踏み入れると、当時の呉服店のレイアウトをそのまま生かした、風情溢れる空間が。
特に天井の立派な梁と、分厚い扉の内蔵(うちぐら)に目を奪われます。

店内にはフェアトレードの商品を中心に、ファッション・インテリア・キッチン・ステーショナリーなど、心ときめく雑貨が並びます。時間を忘れそう・・・。

 
内蔵の中にも入れます。なんだか秘密基地のよう!
連続テレビ小説「らんまん」の年には、神木隆之介さんのカレンダー撮影場所に選ばれたそう。牧野博士のかわいい絵葉書もありました♪
  • 「喫茶まるきゅう」でひと休み

キリン館1階奥のお座敷はカフェスペースになっています。
この日はバスクチーズケーキと紅茶、そして佐川町の特産である地乳(ぢちち)を使ったアイスクリームを注文しました。

喫茶スペースから見える奥庭を眺めながらいただく、甘いお菓子と温かい紅茶。
雨音をBGMに、いつもよりゆっくりと時間が過ぎていくよう。
 
提供されるスイーツは佐川町やお隣須崎市のお菓子職人さんから仕入れているそう。日によってスイーツの入荷状況が変わります。そして素晴らしすぎるドリンクのラインナップ・・・!
この日はあいにくのお天気でしたが、奥庭の緑が一層鮮やかでした!
  • 江戸時代の粋が詰まったギャラリー空間

のんびりお茶を楽しんだあとは、ギャラリーを見せていただくことに。
喫茶まるきゅうの奥にある外蔵と建物2階はギャラリーになっていて、県内の作家さんを中心に様々な展示やワークショップが行われているそう。

2階の展示スペースでは、ちょうど傘の展示が行われていました!


外蔵のギャラリーは暗く落ち着いた空間なのに対し、2階のギャラリーは自然光が入る明るい空間です。
展示のテーマや作品によって、様々な表情が楽しめそう!

ギャラリーの展示情報などはインスタグラムでチェックすることができます。
インスタグラム(kirinkan90)はこちら→https://www.instagram.com/kirinkan90

 
建物の随所に見られる和の意匠。海外の方にも喜んでもらえそう!
かわいいディスプレイにもついつい目が奪われ、長居してしまいました・・・♡
  • 旅の思い出が香るお土産「sue」

何かいいお土産はないかな・・・と店内をキョロキョロしていると見つけたこちら。
ここでしか買えないオリジナルアロマ「sue」。
牧野富太郎博士を支え続けた妻・寿衛子さんへの想いを込め、地元産のひのきや柚子などをブレンドした100%ピュアなエッセンシャルオイルです。洗練された心地よい香りが、ほっと心を満たします。

オイルと一緒に買った間伐材の桜とヒノキの木片にオイルを垂らして、お部屋の隅に置くだけ。

自宅に帰ってきたあとも、ふと漂う香りと共によみがえる佐川町の豊かな自然と美しい風景。
香りのバリエーションもたくさんあるので、贈る相手や場所に合わせて選べます。
アロマオイルと一緒に買える木片は、佐川町で林業を営む滝川さんから仕入れた間伐材。自然の循環の一部が、役目を変えて生活の一部に。
ルームスプレーの作り方なども教えていただきました!小さくて軽いのも、お土産を選ぶ上で嬉しいポイント!
  • キリン館で見つける、佐川町の美味しいお土産

もう一つお土産に選んだのは、佐川町でお茶と土佐文旦を育てる「村田園芸」さんのフレーバーティー。
村田園芸さんを詳しく知る→HP
文旦の花の香りを、ジャスミン茶の製法を応用して「烏龍茶 べにふうき」に纏わせています。咲く直前の蕾を一つずつ手摘みして茶葉に合わせ、香りが移ったら再び花を取り除くという、途方もない手仕事の結晶です。
文旦の花ってこんな匂いがするのか・・・!文旦果樹園にいるような、ふんわりと鼻に抜ける優しい香りにうっとり。
キリン館で一緒に買った米粉のクッキーにもぴったりでした。

こちらの佐川町で日本みつばちの養蜂を営む時生屋さんの蜜蝋バターも、気になったお土産のひとつ。
時生屋さんを詳しく知る→HP

スタッフの方に教えていただいたのですが、こちらでは高知特産のブシュカンも栽培されているそうで、取材の後で手作りのブシュカン塩とブシュカン胡椒もゲット!瓶を開けるとブシュカンならではの青みのある爽やかな香りが立ち上ります。
ちょうどスーパーでアジのお刺身が安かったので漬け丼を作り、仏手柑塩と仏手柑胡椒をトッピングして食べ比べてみることに。

仏手柑塩はとてもマイルドで、鮮やかな香りはそのままに、食材に馴染む優しい味わい。
仏手柑胡椒はキリッと引き締まる辛味があり、おつまみに良さそうです!

キリン館での素敵な出会いがきっかけで、佐川町の美味しいお土産にたくさん出合うことができました♪
  • 世代を超えて心を満たす、佐川の旅へ

伝統とモダンな感性が息づく佐川町は大人旅にはもちろん、小さなお子様連れのファミリーも安心して“どっぷり”楽しめる優しさに満ちた町でした。
「さくと」の温もりあふれる大空間や充実した設備、歴史を感じる「酒蔵の道」の穏やかな散策、そして「キリン館」で出合う温かな手仕事。
日常を少しだけ離れて、伝統と優しさが心地よく調和する佐川町へお出かけしてみてくださいね!