廃鉱&秘境グルメ!スタンプラリー旅<嶺北編>

高知市から車で約1時間半。「土佐の秘境」こと、日本で2番目に人口の少ない大川村を訪ねました。吉野川が流れる自然豊かな村は、かつて早明浦ダムの建設により旧村役場をはじめ主要集落が水没した歴史があります。はちきん地鶏や大川黒牛など、地元で愛される名店に立ち寄りながら、村の歴史と自然に触れた1泊2日の旅をご紹介します。

行き先は現在開催中の やなせたかしゆかりの地 高知スタンプラリーのスポットを基点に計画し、嶺北エリアを満喫!集めたスタンプは数に応じて高知県産品が当たる抽選に応募することができます🎁✨(令和7年9月30日まで)
 
大川村にはかつて高知県で最大規模を誇った「白滝鉱山」がありました。1972年、閉山とともに村では早明浦ダムの建設がはじまり、旧鉱山はまさに手付かずの状態に。現在、かつて禿げ山と化していた山は緑が戻り、人と鉱石を運んでいたトロッコ道は遊歩道となり、森林セラピーのような心地いい散策スポットになっています。自然の中に残る遺構をたどりました。

ガイドの近藤さんと白滝の里で待ち合わせし、スタート地点まで車で移動。停車するなり鹿に遭遇!一声鳴いてどこかに行ってしまいましたが、「あの声は仲間に何かが来たって知らせゆうねぇ」早速近藤さんが教えてくれました。さすが・・

遊歩道の下を見ると、ここがトロッコの軌道だったとわかる石垣が残っています。とはいえ、道は歩きやすく、言われないと鉱山跡とはわからないほど。最近住民の手によって当時の写真を添えた看板が立ち、わかりやすく整備されつつあるそうです。人が通れる程度の大きさのトンネルや、火薬庫跡、選鉱所跡など、緑に覆われながら残る遺構を見学しました。
所要時間は、色々なルートがあるため、参加者に合わせて1〜2時間ほどだそうです。

✏️ガイドと一緒に白滝鉱山跡地を巡り、水没した集落の名残が残る早明浦ダムを遊覧船で巡る1泊2日の歴史探訪ツアー「大川村を巡るさめうらダム旅」もおすすめです。大川村をまるごと楽しんでくださいね!(お問い合わせは 白滝の里 まで)
エビフライ? いえいえ、これはリスが松ぼっくりを食べたあと。たくさん落ちていました!
 
「大川村大好き人間!」と自負するガイドの近藤さん。普段は「白滝の里」の運営をはじめ、村のありとあらゆることに携わるパワフルな方で、大川村のことならなんでも知ってそうです☺️
「こうやって自然の中を歩いて、何にも追われることなく、ゆっくりとした時間を過ごして欲しいですね。」
楽しいガイド、ありがとうございました!
 
白滝の里で近藤さんと別れた後、昼食に向かったのはスタンプラリーのスポット「村のえき 結いの里」。実は今日は月に1度だけ不定期で開催されている「ラーメンの日」!「幻のラーメン」と呼ばれる「大川ラーメン」が味わえるんです。この一杯を求めて、県内外から多くの人がこの山間の村を訪れています。

はちきん地鶏と村の香味野菜を煮込んでつくる白湯スープに、半世紀以上変わらぬ製法で作り続けている村の伝統「あけぼの味噌」をブレンドした、トロットロの濃厚スープ。鶏の旨みと、ほんのり酸味と甘味を感じる味噌のコク。中太ちぢれ麺によく絡んで、こってり好きにはたまらないと思います。トッピングされたはちきん地鶏のチャーシューも柔らかく、村のグルメを存分に堪能できる一杯でした。

もう一つの名物としておすすめしてもらったのは、その名も「大川ダムカレーラーメン」。
ごはんは早明浦ダムの堰堤、角切りのじゃがいもは現在は湖底に沈み渇水時に顔を覗かせる旧大川村役場、はちきん地鶏のスティックフライは流木をイメージ。さらに旬の野菜と名物のラーメンを盛り付け、まさに村のストーリーが詰まった一皿に。白湯スープの旨みが楽しめる個性的なカレーです。提供時は渇水の状態できますので水位はお好みでどうぞ!

村で先祖代々受け継ぐ釜炒り茶「玉緑茶」もいただき、爽やかな味わいに癒されました。
「結いの里」で味わう料理は、ここでしか味わえない、大川村の食材をたっぷり使った伝統と歴史を伝える味わいでした。
幻の味を受け継ぎ、調理をしているのは大川村議員としても活躍している和田さん。
「村のことを知ってもらって、何度も訪れていただきたいです。去年から始まった早明浦ダムの遊覧船は、道路からみるのとはまた違う景色。大川村の歴史や人口が少ない理由などガイドの話もおもしろいと思います。」
「結いの里」にはお食事処のほか、野菜やはちきん地鶏など村のお土産がずらりと並ぶお店もあります。幻のラーメンに使われている「あけぼの味噌」も購入できますよ!
絶景を見ようと、落差106メートルを誇る四国最大級の滝「小金滝」へ。
往復90分程のトレッキングで初心者向きと言えばそうですが、勾配の急な道が多いコースでした。滑るポイントも多かったので、山歩きに適した靴がおすすめです。

杉がそびえ立つ坂道を、足場の不安定な箇所は慎重になりながら、ひたすら進みます。力強く地面から伸びる植物、長い年月をかけた苔のアート、枯れ葉の絨毯。手付かずの自然が広がる景色は秘境感満載です。

水が落ちる音で、滝に到着したと気づきました。雨の翌日だったこともあり、すごい迫力!雨のような水しぶきを上げる豪快な滝を真下から見上げ、マイナスイオンをたっぷり浴びました✨圧巻の滝、ぜひ間近でその迫力を体験してください。

✏️登山口には駐車スペースがあり、綺麗に整備されたトイレも設置されています。
昼食に食べた「幻のラーメン」に続き、村が育む自慢の味を求め、食堂「筒井」にやってきました。ここでは年間50頭ほどしか出荷されない幻の黒毛和牛、希少な「大川黒牛」を味わうことができます。

一番人気の「牛すじ丼」は、肉のコクと旨みがたまらない絶品!卵とじで甘辛く仕上げ、とろけるような美味しさに。同じく大川黒牛を使った「牛丼」も、肉の食感を堪能しながら旨みが広がる感動的な逸品。お箸が止まらなくなる美味しさでした。
このほか、はちきん地鶏の親子丼も人気だそうです。

次々と村民がやってくる、地元で愛される続けるアットホームな「筒井」はお食事処だけでなく宿泊施設も兼ねています。ダム湖を望む気持ちのいい場所でのんびりと過ごすことができますよ。
  • 土佐あかうしの里でひと休み/道の駅土佐さめうら

  • 詳細情報
翌日は大川村からお隣の土佐町へ移動🚙
まずはスタンプラリーのスポット「道の駅 土佐さめうら」に立ち寄りました。希少な「土佐あかうし」を使った牛丼やコロッケの販売をはじめ、バーべキューハウスも備えた土佐町グルメを堪能できるスポットです。
続いて、こちらもスタンプラリーのスポット、本山町の「大原富枝文学館」を訪れました。🚙
作家・大原富枝の故郷に建てられたこの文学館は、大原文学を顕彰する施設。まるで時間が止まったような、ノスタルジックな佇まいが印象的でした。

★企画展も開催
タイトル:大原富枝とやなせ夫妻①『小さなジョーの物語』執筆のころ~敗戦の日本を生きる女たち~
開催期間:令和7年8月3日(日)~10月13日(月・祝)
問い合わせ:0887-76-2837(本山町立大原富枝文学館)

敗戦以来の友人やなせさんが装幀を手がけた『小さなジョーの物語』執筆当時の様子や、やなせさん夫妻との交流にスポットを当てた企画展。
再現された執筆室は、まるで作家の時間にそっと入り込んだよう。
自筆原稿など貴重な資料をはじめ、大原富枝の生涯、代表作「婉という女」を通して町の歴史や文化を紹介しています。
この旅の最後のスタンプラリースポットは、大豊町の「杉の大スギ」。推定樹齢は3000年。日本一の杉として知られ、国の特別天然記念物に指定されています。まさに圧倒的な存在感で、実際に目の前に立つと静かで力強い雰囲気に心を掴まれました。自然の神秘に触れたい方におすすめです。

近くには、美空ひばりさんの遺影碑と歌碑があり、ひばりさんの曲が流れる中、彼女がかつて大杉に日本一の歌手になれるようにと祈願したエピソードが紹介されていました。
  • どぶろくアイス/農家食堂ファミリー大杉

  • 詳細情報
杉の大スギの側にある、大杉のどぶろく製造販売所「農家食堂ファミリー大杉」。大豊町の伝統的な製法でつくるどぶろく「輝(てる)」は濃厚な米の旨みが活き、生酒ならではのシュワシュワ感が楽しめます。この「輝」を原料にしたノンアルコールアイスをいただきました。どぶろくの風味をそのまま楽しめる「辛口」と、柚子を加えた「甘口」のダブルのせで、それぞれじっくり味わいました。クセになる美味しさです!
  • 「ポケふた」発見!/ゆとりすとパークおおとよ

  • 詳細情報
標高750mに位置する「ゆとりストパークおおとよ」。巨大な風車が印象的で、周りの山々を望みながら色とりどりの花が咲く園内をのんびり散策しました。ポケモンマンホール『ポケふた』は案内版をヒントに発見!

▼「高知だいすきポケモン」ヌオーについてくわしくはこちら
 https://doppuri.kochi-tabi.jp/pokemon/
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土佐の秘境をどっぷり楽しんだ二日間の旅。4つのスタンプを集めました🙌