四万十グルメとスタンプラリーを巡る旅<高知県西部編>

桜が見頃を迎えた4月初旬。小学校高学年の娘と一緒に高知県西部 四万十川へ家族旅行に出かけました。「やなせたかしゆかりの地 高知スタンプラリー」を巡りながら、地元グルメを味わい、カヌーを体験し、四万十をまるごと満喫した1泊2日の旅をご紹介します🌸🚣‍♀️💦
  • 「やなせたかしゆかりの地 高知スタンプラリー」とは

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連続テレビ小説「あんぱん」の主人公の夫のモデル、高知県出身のやなせたかしさんの関連スポットや観光地を巡る、現在開催中のデジタルスタンプラリー! スタンプを集めながら高知観光を満喫できる、今だけの旅ツールです。ミッションをクリアしながら旅行することで、より楽しく高知らしいスポットをたくさん訪れました🎵 旅の最後には、集めたスタンプの数に応じて、高知県産品が当たる抽選に応募することができます🎁✨ (令和7年9月30日まで)

最初に訪れたのは、四万十川のほとりにある「四万十屋」。川を一望しながら、四万十うなぎや川エビなど漁師のこだわりが詰まった天然の幸を味わえる地元の名店です。人気のうな重は肉厚のうなぎを炭火でふっくらと焼き上げた逸品で、親子で思わず笑顔になる旨さ♡ うなぎの風味を引き立たせる甘辛のタレが絶妙に絡み、うなぎ肝や骨せんべい、そして青さのりのお味噌汁と共に、最後の一口まで美味しくいただきました。四万十川の恵みをまるごと楽しめる定食もあり、独特の食感がある川魚「ゴリ」の卵とじ、カリッとした川エビの唐揚げ、鮎南蛮、ブシュカン(地元の柑橘)の佃煮など、数々の郷土料理に娘のごはんもよく進んでいました。

目の前を流れる四万十川。

1階は四万十川の幸やブシュカンの加工品など、四万十の食文化を感じる商品を豊富に取り揃えるお土産屋さん。

  • 沈下橋とカヌー/四万十カヌーとキャンプの里 かわらっこ

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自然豊かな四万十川では、家族みんなで楽しめるアクティビティが満載です。私たちが選んだのは、桜が咲き誇る山々に囲まれて、雄大な四万十川の流れに癒されるカヌー体験。
まず、ガイドの伊藤さんからカヌーの基本的な乗り方や安全対策について説明を受けます。初めての方でも安心して楽しめるよう、優しく丁寧に教えてくれるので、初心者でも心配無用です。その後車で移動し、スタンプラリーのポイントにもなっている勝間沈下橋に到着しました。

四万十川には沈下橋が点在し、清流と美しい自然が調和した風情ある景色を生み出しています。カヌーで沈下橋を下から見上げたり、橋脚の間をくぐって爽快に遊びました。

カヌーに慣れてきたら、いよいよ約3kmの川下りがスタート!強い追い風に乗ってカヌーはスイスイと進みます。空と山を眺め、鳥のさえずりを耳にしながら、まるで時間がゆっくり流れていくような心地よいひととき。その一方で、瀬に差し掛かると、うまく舵を取れず転覆しそうになるハプニングも!もちろんガイドの伊藤さんがすぐに駆けつけて助けてくれるので安心。全身濡れてしまうこともあるので、着替えを忘れずに持参してくださいね。

ガイドをしてくれた伊藤さんは、宮城県から四万十市に移住し、現在は「かわらっこ」のカヌーガイドとして活躍しています。沈下橋を初めて見たときの感動を語り、「四万十川の下流域は比較的穏やかで、普段は感じない風や水の音、鳥の声に耳を傾けたり、ここならではの美しい景観を楽しんでいただけます」と話してくれました。

川から見たテントサイト。バンガローもあり、四万十川の絶景を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。心身ともにリフレッシュできそうです!

次に向かったのは、やなせたかしさんが描いた「サンコちゃん」がキャラクターを務める土佐くろしお鉄道 中村駅。「サンコちゃん」は、高知県宿毛市の名物「だるま夕日」をモチーフにしており、見るだけでほっこりした気持ちになる愛らしさです。

スタンプを無事ゲットした後は、駅内にある「中村駅 珈琲」でひと休み。ここは、売店と待合室、カフェを融合させたユニークな空間です。木の温もりが感じられる待合室は、まるで電車の車内を思わせるデザインで、どこか懐かしい雰囲気。さらにホームにもカフェ風の待合所があり、電車の行き交いを眺めながらゆったりと珈琲を楽しむことができます。

私たちはオリジナル珈琲「中村駅ブレンド」をいただきましたが、ベリーのようにフルーティーな香りとほのかな甘みに心も体も温まりました。娘も、おしゃれなラテアートに大喜び!まったりとしたひとときを過ごしました。

©やなせたかし

駅には、土佐くろしお鉄道の中村・宿毛線のキャラクター「サンコちゃん」と「サニーくん」が至る所に登場しており、とても楽しい雰囲気。

©やなせたかし
©やなせスタジオ

やなせさんが描いた土佐くろしお鉄道のキャラクターたちが勢ぞろいした顔出しパネルも発見!思わず写真を撮りたくなるスポットです。

自然に囲まれ、四季を感じながら静かな時間を過ごしたい方にぴったりの「四万十の宿」。館内は木の温もりがあり、部屋からは緑豊かな風景が広がり、心が穏やかになります。

まずは浴衣に着替え、夕食を楽しむためにレストランへ。濃厚で甘みのある四万十牛の陶板焼き、楊枝で捻り出して食べるユニークなチャンバラ貝、天日塩と塩ダレで味わう絶品の塩タタキ、そしてカツオやタイのお刺身など、四万十の豊かな自然が生んだ滋味深い地元料理に心から感動しました。

広々とした温泉には、天然温泉、薬湯、海水露天の3種類があり、さらにサウナも完備。露天風呂では桜が咲き誇り、まるでお花見を楽しむようにゆったりとくつろげる贅沢なひとときでした。

翌朝、地元の食材をふんだんに使った朝食が彩り豊かに並び、どれも素朴で優しい味わい。特に、土佐ジローの卵と鮎醤油でいただく卵かけごはんは絶品でした!新鮮な空気とともに、幸せな気持ちで一日がスタートしました。

10種類もの生薬が心と体を癒してくれる薬湯。肌がしっとりと潤い、温泉から出た後もずっとポカポカとした温かさが続きます。

子供用のお食事が用意され、浴衣もあり、おもてなしに娘は上機嫌。小さなお子様用の甚平や雪駄、歯ブラシなどがセットになった「添い寝ちゃんセット」もあるそうです。

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2日目は、四万十市からさらに西にある山村 三原村へ向かいました。道中は桜が満開で、まるで絵画のような絶景が次々と展開。

  • 牧野博士ゆかりの植物/星ヶ丘公園 ヒメノボタンの里

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お花見ドライブを満喫し、3つ目のスタンプラリーポイント 星ヶ丘公園に到着!春の訪れを感じるこの公園では、桜やツツジ、ヤマブキが見頃を迎えており、美しい景色を織りなしていました。

偶然出会った方から、高知県出身の植物分類学者 牧野富太郎博士にゆかりのあるトサノミツバツジとフジツツジが咲いていると教えてもらいました。どちらも鮮やかなピンク色の花が辺りを照らすように咲き誇っていました。少し寒さが残る日でしたが、春が到来した公園を楽しく散策しました。

公園内を歩いていると、なんとポケモンマンホール『ポケふた』を発見!可愛いデザインに思わず笑顔になり、テンションが上がります。
▼「高知だいすきポケモン」ヌオーについてくわしくはこちら
 https://doppuri.kochi-tabi.jp/pokemon/

©Pokémon. ©Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

牧野博士が植物図に描いたユキモチソウも開花中!春の息吹を感じる瞬間が満載でした。

  • やなせさんが描いたご当地キャラクター/宿毛駅

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©やなせたかし

スタンプラリーのポイント 宿毛駅に向けて再びドライブ!駅に到着すると、土佐くろしお鉄道 中村・宿毛線のキャラクター「サニーくん」が迎えてくれます。楽しくスタンプをゲットした後、駅に設置されたやなせさんの大きなパネルを発見!高知とやなせさんの深いゆかりを知ることができ、旅の素敵な思い出となりました。

スタンプラリーの旅もいよいよ終盤。宿毛市から東へと帰路につき、黒潮町にある道の駅 ビオスおおがたでひと休み。隣接する入野海岸は砂浜美術館として毎年GWに「Tシャツアート展」が開催される高知の人気スポットです。砂浜ではたくさんのサーファーたちが波に乗る姿が見られ、爽やかな海風とともに心地よいひとときを過ごしました。

旅の最後に味わったのは、四万十町で育てられた上質なブランド豚肉「四万十ポーク」。その柔らかな肉質と甘みはまさに絶品で、四万十町内ではこのポークを使った贅沢な料理を楽しむことができます。訪れた「焼肉 峰の上」は地元の人気店の一つで、ジューシーな四万十ポークに自家製のタレが絡んで絶妙な味わい!娘は定食で、四万十ポークの美味しさを存分に堪能しました。

高知県西部をぐるりと巡った今回の旅で「高知は自然が豊かでごはんが美味しい!」としっかり記憶した私たち。やなせさんが生んだたくさんのキャラクターにも会うことができ、心が温かくなる旅になりました🍞