伊野ICから国道33号線を松山方面へ、車を走らせること約1時間10分。清らかな仁淀川に沿って進むと、今回のお宿「秋葉の宿」に到着しました。深い山々に抱かれ、眼下には仁淀川を見渡せる高台に佇む、まさに秘境感あふれる施設です。泊まった部屋からは大津ダムが一望できました。
まずはお楽しみの昼食。いただいたのは、仁淀川の原流水で丁寧に育てられた肉厚なきくらげをふんだんに使った「きくらげペペロンチーノ」と、きくらげで餡を包んだ新食感の「きくらげギョーザ」! そして、仁淀川町で養殖された新鮮なアメゴの塩焼きです。きくらげはコリコリとした食感で食べ応えがあり、アメゴは脂がのって箸が止まらない美味しさでした。
紅葉の仁淀ブルー巡り
仁淀川の高い透明度が生み出す、コバルトブルーやエメラルドグリーンに見える神秘的な青、「仁淀ブルー」。紅葉に彩られる時期の川と木々のコントラストは息をのむほど格別です。そんな感動的な絶景を求めて、11月下旬、仁淀川を巡る1泊2日の旅へ出かけました。車でしか行けない秘境の美しさに心震わせ、地元の美味しい食材に舌鼓を打ち、そして温かいおもてなしに心が和む小旅行。まさに「どっぷり高知旅」を体現する、錦秋の体験記をお届けします。
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秘境の宿で味わう、仁淀川の恵み/秋葉の宿
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巨石連なる紅葉の絶景ハイキング/岩屋川渓谷
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お腹を満たした後は、いよいよ仁淀川の豊かな自然の中へ!今回は、高知を「どっぷり」楽しめるツアーの一つ、「巨石連なる岩屋川渓谷の絶景ハイキングと郷土茶菓『いりもち』を楽しむ」を体験してきました。(こちらは10日前までの予約が必要です)
訪れた岩屋川渓谷は、四国カルスト県立自然公園の一部をなし、ごろごろとした巨岩や奇岩が連なる渓谷です。自然の地形をそのまま活かした遊歩道が整備されており、せせらぎを聞きながら、四季折々の美しい景観を堪能できます。特に紅葉の時期は格別で、鮮やかな色彩が渓谷全体を彩ります。
このツアーを案内してくれたのは、地元の自然をこよなく愛するガイドの井上さん。井上さんは、仁淀川の歴史や渓谷の植物、さらには知る人ぞ知るフォトスポットまで、渓谷の魅力をたくさん教えてくださいました。
足を踏み入れた渓谷は、まさに息をのむような絶景。巨石が連なる渓流沿いを木々が艶やかに彩り、まさに圧巻の一言でした。
約1時間の渓谷散策は、心身ともにリフレッシュできる贅沢な時間に。そして、この後も郷土茶菓「いりもち」を炙っていただく、心温まる体験が続きます。
「いりもち」とほうじ茶体験/渓谷茶屋 嵯峨野
渓谷散策の後は、岩屋川沿いにある「渓谷茶屋 嵯峨野」へ。築年数を経た古民家が趣深く、窓からは先ほどまで歩いていた岩屋川渓谷が望めます。
窓のすぐそばに用意された火鉢で「いりもち」を炙る体験がはじまりました。炭の優しい香りが漂う中、いりもちから立ち上るヨモギの爽やかな香りと、お餅が少しずつ焦げていく香ばしい匂いが混じり合い、食欲をそそります。自分好みの焼き加減になるようひっくり返すのも楽しく、ほっこり癒やされました。さらに仁淀川町のお茶も自分で焙じ、茶葉からはたちまち落ち着くお茶の香りが広がりました。
子供の頃に渓谷で遊んだ話やいりもち名人の話など、地元の方々とおしゃべりを楽しみながら、熱々でモチモチのいりもちと煎りたてのほうじ茶をゆっくりと味わい、田舎の醍醐味を味わうひとときになりました。
紅葉の仁淀ブルー散策/中津渓谷
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「秋葉の宿」で迎えた二日目の朝は、仁淀ブルーの聖地「中津渓谷」へと向かいました。 中津渓谷は仁淀ブルーを象徴する場所の一つで、大小さまざまな滝や淵が連続する、まさに自然の芸術作品のような場所です。遊歩道が整備されているので気軽に散策を楽むことができます。
透き通るような水面と深い淵の色は、光の当たり方でさまざまな青に変化し、神秘的な美しさに感動します。鮮やかに色づいた木々が、仁淀ブルーの輝きを一層引き立てて幻想的でした。水の音に包まれながらのんびり歩き、時間を忘れて自然の美しさに「どっぷり」と浸りました。
屋形船で仁淀川を満喫/屋形船仁淀川
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旅の最後は、また違った仁淀川体験へ。趣ある屋形船にのり、川からの景色をのんびり楽しむことにしました。 船は山々が連なる仁淀川をゆったりと静かに進み、船上からは表情を変える仁淀川の美しさを堪能することができます。水は驚くほど澄んでいて川底まではっきりと見えました。
そんな景色の中で、船の乗り場のすぐそばにある、能津集落活動センターミライエの特製のお弁当(要予約)をいただきました。色とりどりのお弁当には地元の食材がふんだんに使われていて、爽やかな柚子の香りが口いっぱいに広がるキリッとした「ちらし寿司」には特に感動!「季節の天ぷら」や日高村名物の「高糖度フルーツトマト」を使ったサラダなど、どれも本当に美味しくて、高知の恵みがぎゅっと詰まった贅沢なお弁当でした。清らかな仁淀ブルーを眺めながら、地元ならではの食に舌鼓を打つこの時間は、旅の最高の思い出になりました。
紅葉の仁淀川、地元食材の豊かな恵み、そして温かいおもてなし。仁淀ブルーを巡る2日間の旅は、五感を刺激し心を豊かにしてくれる体験が満載で、まさに高知の魅力を「どっぷり」と体感させてもらいました!



