あんぱん調査隊vol.6
「ごめん」に溢れたやなせたかし第二のふるさとへ
~後編~

2025-05-30

★目次
1.やなせたかしロードを歩く
2.海洋堂SpaceFactoryなんこくへ
3.「ごめんまち」は「ありがとう」に溢れる町だった!
前編をご覧になっていない方はぜひ前編からご覧ください!
連続テレビ小説「あんぱん」の舞台「御免与町」のモデルとなった「後免町」の町歩き後編。
やなせさんが少年時代を過ごした第二のふるさとの魅力に迫ります!
1.やなせたかしロードを歩く
前編に登場した「やなせライオン公園」で一休みした後に向かったのは、公園からほど近い「やなせたかしロード」。
2009年、やなせさんとのご縁を形あるものに残したい!とやなせさんが少年時代歩いた後免町商店街にアンパンマンの仲間たちの石像が設置され、「やなせたかしロード」という名前が付けられました。西に向かって歩いているとドキンちゃんの石像が!
やなせたかしロードの西側に位置する「日吉町三丁目公園」は、春には川沿いの桜並木を楽しむ人で賑わう公園。
公園横を流れる「舟入川」では、やなせさんが少年の頃は筏や舟が行き来していたそう。
アンパンマンの仲間たちの石像やベンチがあり、舟入川のせせらぎとともにゆったりとした時間が流れます。
やなせたかしロードを東に進むと、ばいきんまん像とカラフルなシャッターアートが目に飛び込んできました!
このシャッターアートには見覚えが…
前編で紹介したカレーパンのパッケージにも描かれていた、やなせさんデザインの「しょうがちゃん」!中央には「ありがとう駅のセンベちゃん」、左には「ごめん生姜地蔵」も!
いたるところでアンパンマンの仲間たちの石像にも出会えました。
やなせたかしロードの中には全部で7体の石像があるそう。
少年時代のやなせさんも歩いた商店街。歩くだけで一度にこんなにたくさんのキャラクターに出会える町もなかなか無いのでは…!?
2.海洋堂SpaceFactoryなんこくへ
やなせたかしロードを抜けてやってきたのは「海洋堂SpaceFactoryなんこく」。
世界に誇るフィギュアメーカー「海洋堂」のソフビフィギュア工場です!
「工場」の名のとおり、ここは海洋堂のフィギュアが誕生する瞬間を見ることができる、国内初の施設だそう。
建物内には圧巻のフィギュアの塔が!
そして3階の企画展示室では、「~連続テレビ小説「あんぱん」ドラマ展~ のぶと嵩のおらんく展」が開催されていました!(2026年2月8日(日)まで開催中)
ドラマの衣裳や小道具の特別展示、ドラマの収録スタジオを再現したミニチュアなど、「あんぱん」ファン必見の展示がずらり!
印象的だったあのシーンの再現もできます。
また、初公開となる直筆イラストや後免町でのエピソードなど、貴重な資料が並びます。
展示を見終わったあとは、嵩とのぶと記念写真をぱちり♪
やなせさんが育った”おらんく”(=俺の地元)後免町ならではの展示でした!
3.「ごめんまち」は「ありがとう」に溢れる町だった!
海洋堂を後にして、最後に辿り着いたのは土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線「後免町駅」。
今回の町歩きでスタート地点だった「後免駅」のお隣の駅「後免町駅」です。
高知県東部を走るごめん・なはり線では、各駅に1体ずつ、やなせさんがデザインしたキャラクターがいます。
ここでは「ごめん まちこさん」が出迎えてくれました。
さらに、駅のロータリーの一角には「ごめん生姜地蔵」が。
お地蔵さんの台座には「無病息災」「交通安全」のほかに、「元気百倍」といったやなせさんならではの御利益の言葉が刻まれています。
このお地蔵さんに誰かに言いそびれた「ごめん」を聞いてもらうと、「しょうがないしょうがない」と心のとげを抜いてくれるそう。
そんな後免町駅には、やなせさんによって名づけられた別名があります。
その名も「ありがとう」駅。
「ごめん」と伝え、「しょうがない」と心のとげを抜いて、「ありがとう」と返す。
後免町は、駅や公園や商店街にやさしい言葉が溢れる町でした!
ぜひ、みなさんも後免町を歩いて、やなせさんの残した優しい言葉に触れてみてくださいね!
次回の記事もお楽しみに。ほいたらね!
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