あんぱん調査隊vol.4
「ぼくのあこがれの太陽」やなせたかしの大先輩に会ってきました!

2025-05-23

★目次
1.「横山隆一記念まんが館」へ!
2.横山隆一先生はぼくのあこがれの太陽であった。
3.企画展は8月31日まで!
みなさんは、連続テレビ小説「あんぱん」のなかで、やなせたかしと交流のあった高知県出身の漫画家の名前が登場したのを覚えているでしょうか?
その漫画家こそが、代表作「フクちゃん」の生みの親であり、まんが王国高知県の礎を築いた横山隆一です!
「あんぱん」の劇中、東京高等芸術学校の入試に挑んだ嵩はのちの親友・辛島健太郎と出会います。初めての2人の会話のなかで、「試験官が”フクちゃん”に似ている」と辛島が言い出します。嵩はそれを聞いて、「作者の横山先生とは同郷で応援している」と話すシーンがあるのです。
今回は、やなせたかしにとって漫画家の大先輩ともいえる人物・横山隆一の魅力に迫ります!
1.「横山隆一記念まんが館」へ!
横山隆一について知るために訪れたのは、高知市にある「横山隆一記念まんが館」。
まんが館は「高知市文化プラザかるぽーと」の3階~5階にあり、横山隆一の生涯や功績を紹介するとともに、本人から寄贈された貴重な資料や作品を紹介しています。
また、国内外のまんが文化に関する資料を研究・紹介するまんが研究の拠点でもあり、まんが史に残る名作まんがをはじめ、絵本、評論、美術書など16,000冊以上が閲覧できます。
それではいざ、3階のエントランスから館内へ!
3階エントランスには、横山隆一本人がデザインした9mの巨大オブジェが。
4階常設展示では、彼の活躍をわかりやすく紹介したパネル展示、代表作「フクちゃん」の世界を表現した展示、アニメーション上映コーナー、アトリエや珍コレクションの展示などが、盛りだくさん!
そして、展示には様々なしかけが隠れています。
引き出しを開けるとフクちゃんの4コマまんがが現れたり…
まんがの4コマ目を3分以内で完成させるパズルコーナーにもチャレンジ!
まるでフクちゃんの世界に紛れ込んだような気分を楽しめます。
横山隆一の趣味や鉄道模型コレクションを紹介するコーナーでは、その数とマニアックぶりに圧倒されました!
常設展では、彼の人柄や交友関係が浮かび上がってくるような展示が目白押しです!
数々の著名な漫画家と交流のあった横山隆一。
そんな彼の漫画人生における登場人物のひとりがそう!
やなせたかしなのです。
2.横山隆一先生はぼくのあこがれの太陽であった。
これはやなせたかしが自作のイラストとともに残した言葉です。
漫画家の大先輩としてだけでなく、母校の先輩・後輩という関係でもあったふたり。
やなせたかしにとって、横山隆一は学生の頃からのあこがれの人物でした。
現在、横山隆一記念まんが館の5階では、伝「やなせたかしと横山隆一」展が開催されています。
やなせたかしが横山隆一を知ったきっかけからはじまり、学生の頃の初恋エピソード、新聞社時代、デパートの包装紙のデザインを手がけたこと、名曲「手のひらを太陽に」の誕生秘話、アンパンマンの制作秘話、絵本創作のこと…etc
貴重なエピソードや資料の展示を通じて、「横山隆一との交流」という視点から、やなせたかしのクリエイティビティの源に触れることができました!
3.企画展は8月31日まで!
高知出身で、同じ時代に漫画家としての道を歩んだ二人。
子どもから大人まで楽しめる常設展・企画展を通して、そんな二人の足跡を存分に辿ることができました。
横山隆一記念まんが館は、高知市中心部や高知駅からもほど近く、アクセス抜群!
伝「やなせたかしと横山隆一」展は8月31日までなので、ぜひ足を運んでみてくださいね!
■アクセス(駐車場あり)
車:高知自動車道 高知ICから車で約10分
鉄道:JR「高知駅」下車、徒歩約20分
バス:バス(とさでん交通)「はりまや橋」下車、徒歩約5分
路面電車:路面電車(とさでん交通)
「はりまや橋」下車、徒歩約5分
「菜園場町」下車、徒歩約3分
■「横山隆一記念まんが館」詳細はこちら
https://www.kfca.jp/mangakan/
休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は開館)、年末年始(12月28日~1月4日)
次回の記事もお楽しみに。ほいたらね!